3.11
私は当時仙台の自宅で母と一緒に居ました。
宮城県は地震が多い地域なのでそんなに驚きはしないのですが、あの地震はさすがに震えました。海の方ではなく、山側に住んでいたので大きな揺れだけでしたが、長い揺れが治まった瞬間、これまで見たことのない真っ黒な空になったのが忘れられません。「終わった…」と思ってしまうほどでした。
津波を知ったのはラジオから。
「荒浜の海岸に数百の遺体が上がっています」
”耳を疑う”ってああいうことなんだろうな。
実は昔からあまり地元が好きではなかったのですが、「宮城県が壊れちゃう」と、心臓がバクバクしました。
11年経っても福島の方は故郷に帰ることができずにいると思うと、本当に心が痛みます。福島は美味しい食べ物の宝庫で、今でも私は桃は福島が1番だと思っています。
今、悲しいことに戦争が起こってしまっていますね。
自然災害は止められないけど、戦争は人間自ら起こしている災害。
故郷を奪って生活を、人生をめちゃくちゃにしてしまう戦争。
どうしてこの時代にそんな考えに至るのか、まったく理解ができません。
一日も早く、世界中の人たちが故郷で安心して暮らせる世の中になってほしい、と心から願います。